現在では信号待ちでヘッドライトを消灯する意味はあまりない
現在では、昔の車に比べて性能が格段に向上しているため、特にヘッドライトを消灯する意味はありません。
逆に、信号待ちのときにはヘッドライトを点灯させておいた方が良いといわれているのです。
その理由をこれから述べていきます。
●ヘッドライトを点灯させておいた方が良い理由①:点灯忘れ防止のため
信号待ちのときにヘッドライトを消灯させていると、発進時に点灯を忘れてしまうというリスクがあります。
つまり、消灯した状態で公道を走ってしまうことになり、とても危険です。
実は、この点灯忘れというのは意外に多く、事故が多発しているのです。
「オートライト」が2020年から義務化になりますが、強制的にヘッドライトが点灯して自らの意志でオン/オフが切替できなくなってしまいます。
つまり、信号で消灯することもできなくなってしまうということになります。
●ヘッドライトを点灯させておいた方が良い理由②:ヘッドライトの寿命を延ばすため
ヘッドライトの寿命のために消灯していたという方も多いと思います。
しかし、実はHIDやハロゲンライトというのは点灯時に大きな負荷がかかるため、オン/オフをあまり繰り返すよりも点灯を続けた方がヘッドライトにとっては良い環境なのです。
バッテリーに負担はないの?
結論からいうと、消灯しておいた方がバッテリーへの負担は軽減されます。
ただし、あくまでもバッテリーのみに対していえることです。
信号待ちのときというのは、エンジンの回転数が低く走行時と比べると発電量が少ないのです。
そんなときにヘッドライトの点灯をはじめ、オーディオ、エアコン、ワイパーなどを使っているとバッテリーにとっては負担となります。
つまり、ヘッドライトを消灯することでバッテリーへの負担は少なからず減るといえるでしょう。
しかし、現在のバッテリーあるいは発電性能から考えると、信号待ちだからといってヘッドライトを消さなくてもバッテリーあがりになることはまずあり得ません。
結論:信号待ちではヘッドライトを消灯しない方が良い
トータル的なことを考えると、信号待ちではヘッドライトを消灯しない方が良いといえます。その理由をまとめると以下のようになります。
- ヘッドライトの寿命を早めてしまう
- ヘッドライト点灯忘れにより事故のリスクが高まる
- 2020年のオートライト義務化以降では、どのみち信号待ちでは消灯できない
- バッテリーへの負担にはなるが、バッテリー上がりの原因とまではならない
- 歩行者が赤信号で歩道を歩き始めると危ない
まとめ
「信号待ちでヘッドライトを消す意味は?バッテリーに負担はないの?」はいかがだったでしょうか?
案外ヘッドライトを消すことがマナーだと思っておられる方も多いのですが、実は点灯させておいた方が利点は多いのです。
特に大都市では周りが明るいために点灯忘れが多く、走行中に事故に遭ってしまうというケースも多いようです。
リスクを負うことやヘッドライトに負荷をかけてまで消灯する必要はないので、今回の記事を読まれた方は、次回から信号待ちのときはヘッドライトを点灯させておきましょう。