最近、燃料代を節約するためにセルフのガソリンスタンドを利用しているという方が多いようです。
しかし、セルフのガソリンスタンドはガソリンが安い反面、タイヤの空気圧の点検や補充もセルフとなっていますよね。
そして、自分で空気チェックを行っていると「タイヤのゴムキャップがない!」と慌ててしまったことはありませんか?
今回は、そんなタイヤのゴムキャップについて紹介させていただきます。
自分で空気の点検・補充を行っておられる方、いままさにゴムキャップを無くされた方も、ぜひ最後までご覧になってみてください。
Contents
ゴムキャップがなくても空気漏れはしない
結論からいうと、ゴムキャップがなくても空気漏れすることはありません。
空気漏れしない理由を説明するには、ゴムキャップを含むエアバルブやその構造について述べていく必要があります。
タイヤのエアバルブには大きく2種類が存在している
ゴムキャップを含むタイヤのエアバルブには、ホイールに取り付ける「チューブレスバルブ」と呼ばれるものと、タイヤチューブに取り付ける「チューブバルブ」と呼ばれるものの2つのタイプがあります。
一般的な自動車には「チューブレスバルブ」が使われています。
また、このほかにも金属でできた金属バルブなどもありますが、主流なのは「ゴムバルブ」となっています。
エアバルブの構造
エアバルブは「エアバルブキャップ(ゴムキャップのこと)」「バルブコア」「バルブ本体」の3つから構成されています。バルブコアの大半の部分とバルブ本体の一部(キャップを閉める側)は金属でできていますが、それ以外の部分は全てゴムとなっています。
サーキットではゴムキャップをしていない
サーキットでは、基本的にゴムキャップをしないで走行しています。
サーキットにおいて空気圧はかなりシビアに管理されています。
サーキットおよびレースにおいて、ピット作業でゴムキャップを開け閉めしていては時間にロスが出るためだと考えられます。
実は、タイヤ内の空気というのはバルブコアの弁によって密閉されているため、ゴムキャップがないからといって空気が漏れることはありません。空気が注入されるときは弁が開き、注入されていないときは弁が閉じられて、漏れないような仕組みになっているからです。
ゴムキャップは外部からの水分やほこりなどからバルブを守っている
だからといってゴムキャップが不必要というわけではありません。
ゴムキャップがない場合、バルブ本体やバルブコアは空気の注入口から水分やほこりが侵入して金属部分の錆びやゴム部分の劣化などを招き、バルブ開閉の妨げになってしまう恐れがあるからです。
ゴムキャップには、バルブ本体やバルブコアを守るための役割があるのです。
ディーラーや整備工場でゴムキャップを含むバルブ交換を依頼した場合の費用
ディーラーや整備工場でゴムキャップを含むエアバルブ交換を依頼した場合の費用や交換頻度などを紹介させていただきます。
意外と知らない方も多いと思いますので、今回の記事を参考に覚えておいてくださいね♪
エアバルブの交換頻度
エアバルブは、タイヤ交換ごとに交換した方が良いようです。
エアバルブに使われている部品の多くは、タイヤと同じ素材であるゴムです。
摩耗こそしませんが、タイヤと同じ速度で劣化することになります。せっかく高額なタイヤを交換しても、エアバルブの劣化によって急に空気が漏れてしまっては、タイヤが傷んで使えなくなることも考えられるからです。
また、交換にはタイヤの脱着が必要になるため、タイヤ交換以外のタイミングで行うと余分に工賃がかかってしまいます。
タイヤ交換時であれば、タイヤ交換のついでに行うことができるため、余分な工賃が発生せず経済的だからです。
エアバルブ交換費用の相場
エアバルブの交換費用ですが、ディーラーや整備工場だとタイヤ1本につき約数百円程度です。
しかし、タイヤの脱着が必要になるため、脱着工賃がタイヤ4本で3,000円~4,000円程度(店舗によって異なる)が別途必要になります。
繰り返すようですが、わずか数百円のエアバルブの交換をケチってしまったために、数万円のタイヤを使えなくしてしまうことも考えられます。
ですから、タイヤ交換のタイミングでタイヤと同時に交換することをおすすめします。
一般的にゴムキャップだけなら無料
ゴムキャップだけをなくしてしまったという場合は、ガソリンスタンドやディーラーなどに行けば無料で受け取ることができます。
ただし、金属やゴムでも新品であれば有料となるかもしれませんので、一度問い合わせてみてください。
まとめ
「タイヤのゴムキャップの意味は?つけないと空気漏れする?」は参考になりましたか?
ゴムキャップをなくなってしまったからといって、空気が漏れるということはありません。
しかし、ゴムキャップにはエアバルブを保護する役割があるため、長期間ゴムキャップなしというのはおすすめできません。
1日程度であれば問題ないと思われますが、数ヶ月の長期間にわたって放置するのは止めておくべきです。中古であれば無料でもらえるので、なるべく早めにつけておきましょう。
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