ブレーキの構造を簡単に解説
まず、ブレーキの音の原因の前に、ブレーキの構造を簡単に説明させていただきます。
- ブレーキは、タイヤと一緒に回転するディスクローター(金属でできた円盤)をブレーキパッドが挟み込むことで制動力を得ています。
- 音が鳴るということは、パッドとローターによる接触振動がローターを伝って、増幅されているのです。つまり、ローターがスピーカーのような役割を果たしているということになります。
本来、ブレーキパッドの裏には音や振動(ビビり)を吸収する「鳴き止めシム」が貼り付けられています。
しかし、音が鳴るということは鳴き止めシムが音を吸収しきれていないということになります。
キィーっという音の原因
キィーっという音の原理はさきほど説明しましたが、音の原因について述べていきたいと思います。
ブレーキの鳴きにはいくつか原因があるのですが、一般的にはブレーキパッドやディスクローターの摩耗が原因だといわれています。
もし、ブレーキからキィーっという音がすれば、ディーラーもしくは整備工場に車を整備・点検してもらいましょう。
輸入車はキィーと鳴る傾向にある
輸入車は国産車と違ってブレーキの性能を重視していて、ブレーキダストや音の鳴きを気にしない傾向にあります。
特に純正のブレーキパッドを装着している場合は、頻繁にキィーキィーと鳴ってしまいます。
しかし、あまり鳴きが酷いようであれば、こちらもディーラーや整備工場などで見てもらった方が良いでしょう。
ブレーキパッドの交換時期の目安は?
ブレーキパッドは、一般的に3万km~4万km走行したら交換とされています。
ただ、街乗りが多いとブレーキを踏む回数が多いですし、高速ばかり利用しているようであればブレーキを踏む回数が少ないので、環境によっても異なります。
ブレーキパッドは新品の状態で10mmあるのですが、ブレーキを踏むたびに摩耗していくことになります。ブレーキパッドの交換時期は、ブレーキパッドの残量やブレーキ警告灯の点灯などによって知ることができます。
ブレーキパッドの残量:5mm
もうそろそろ交換を考えておいた方が良いでしょう。
ブレーキパッドの残量:3mm
ブレーキ警告灯が点灯するタイミングです。この厚さになると交換しましょう。
ブレーキパッドの残量:1mm
ただちに交換しないと危険な状態です。放っておくと危険ですし、ブレーキローターの摩耗も進み、さらに高額な修理費用を必要としてしまいます。