自分で傷を直す場合、当然市販のリペアキットを使用することになります。
作業前の注意点としては、しっかりと傷口を清掃することです。
この時、水分は補修剤が入る邪魔になるので、乾燥した布で傷口周辺を、安全ピンなどで傷口の汚れなどを取り出します。
なお、すぐにリペアできない場合は透明のテープで破損個所を止めておきましょう。
では、傷を直す手順をご紹介したいと思います。
リペアキットには説明書もあるので、手元にあるのであればそちらを参考にしていただければと思います。
1.マスキングテープで補修部分を養生
補修液が垂れてしまうことがあるためマスキングテープを使います。
2.台座の取り付け
両面テープを傷口の中心に貼りつけ、その上に台座を取り付けます。この時、台座が傷口に密着していないと圧力が足らずミスに繋がってしまいます。
3.補修液を注入する
フロントガラスは2枚のガラスによる二重構造になっているのですが、飛び石からの傷によって傷口付近には隙間が生まれています。その隙間を埋める作業となるので、注入しただけでは補修液が浸透しません。
注入量は台座いっぱいにすると多すぎるので、垂れてくれば固まる前に拭き取っておきましょう。
4.注射器を接続して加圧、減圧を10回程度繰り返す
加圧には液を送り込む効果があり、減圧には内側のガラスが引き込まれる効果があります。これらを繰り返すことでガラス同士が吸着されて固まるということです。
5.台座、マスキングテープを取り外す
台座を外した時に補修液が垂れてくれば拭き取ります。また、傷口に補修液を1滴、2滴垂らしておきましょう。そして保護フィルムを貼って1時間ほど固まるのを待ちます。
6.余分な補修液は削り取る
カミソリなどで傷口からはみ出た補修液を削り取ります。この時、カミソリの刃の角を使うと傷がついてしまうので、はみ出た部分だけをそぎ落としていきましょう。
フロントガラスに飛び石でついた傷があっても車検は通るのか?
では、飛び石があっても車検には通るのでしょうか?
保安基準第29条と告示によれば、
- 損傷した場合に運転者の視野が確保できていること
- 容易に貫通されないこと
とあり、他には大きさが100円玉以内に収まることが目安などとも言われますが、実際には明確な決まりはありません。
しかし、実際には運転席の前に傷があると車検が通らないことが多く、助手席であれば通ることが多いようです。
特に線上のヒビがある場合は視界が悪いと判断されてしまいます。
フロントガラスに飛び石まとめ
「フロントガラスに飛び石の傷は任意保険使える?直さないと車検は通らない!?」は参考になりましたか?
リペアキットを使うと予算を抑えて補修が可能となります。
しかし、リペアキットには業者に依頼出来るほど高額なものもあるので、お手頃なものを選んだ方が良いと思われます。
また、大きな傷がついてしまった場合などは、自分で直そうとせず業者に依頼するようにしましょう。