クリーンディーゼルの概要
まず「ディーゼル」に関して。
これはそのまま、軽油と言う意味です。
一般的には、トラックや昔のランドクルーザーなどの4WD車などがそれに当たり、主にエンジンの種類に宛がわれています。
ディーゼルエンジン=軽油を燃料として稼働するエンジン、と言う事になります。
クリーンディーゼルとはイメージそのもの、従来よりキレイなガスを排出するディーゼルエンジンの事を指します。
欧州(ヨーロッパ)ではエコカーの大定番として一般的に浸透しています。
日本ではあまり流行っていない理由
欧州で走っている約半分はクリーンディーゼル、こと日本においてはなんと全体中の0.1%ほどしか普及していないのです。
その理由としては、日本での排ガス規制に適していない事が一番の原因です。
一般的なガソリン車やハイブリッド車に比べて、クリーンディーゼル車は、
- PM(微粒子状物質)
- NOx(窒素参加物)
上記2種類の発生率が高いのです。
反面、CO2の発生率は最も少ないとされています。
しかし日本での排ガス規制はPMとNOxに厳しく、例えCO2発生率が低くてもダメ、と言う事になります。
これらの理由が普及しない、流行らない理由となります。
軽油ならガソリン代浮くんですけどね・・・
そこで食い下がらないのがクリーンディーゼルに力を注ぐメーカー各位。
それをクリアするための「クリーン」ディーゼルですから。
クリーンディーゼルの威力、従来のディーゼルとの違い
さて、前置きはここまでとしてここからはクリーンディーゼルの凄さと従来のディーゼルとの違いについて書きます。
大前提として、トラックや昔の4WD車に使われていた事を念頭に置いて下さい。
何が凄いのか?ですが、
- 低回転でも大きな力を出せる。
- 上記にもあった通り、CO2排出量が少なく、ガソリン代も安く済む。
- エンジンの機構上、ガソリンエンジンよりも頑丈で長持ちで壊れにくい。
大まかに言うとこの3つがクリーンディーゼルの凄さになります。
また、従来型のディーゼルとの違いですが、
- より効率良く軽油を燃焼し排出できる
- PMとNOxの排出量が圧倒的に少ない
- 振動や騒音がガソリン車とほぼ同じレベル
と言う部分が大きな違いになります。
ディーゼルだからと言って乗心地が悪いわけではありません。
ゆっくりだけどしっかり加速
低回転だけど大きな力が出せる、つまり、アクセルはベタ踏みしないけどしっかり加速してくれます。
トラックの運転をしたことがある人なら分かると思いますが、少し踏むだけでもちゃんと進んでくれますよね。
スポーツカーだと高回転で最高速と加速重視、クリーンディーゼルでは低回転で低燃費かつトルク重視と言う事になります。
環境にも優しいんです
CO2排出率が少ないので、環境に優しいです。
そりゃあ、クリーンと謳ってるぐらいですから。
人体に悪影響を及ぼすとされているPMとNOxですが、それについては各国の排ガス規制をクリアできた車だけが販売されているので、購入しても心配はほぼないかと思います。
なによりお財布に優しい!
お小遣い制の父ちゃんやダンナさんに還元があるかどうかは嫁さんの采配によります・・・
私はそういうのにめちゃくちゃ期待しちゃいます(笑)
ロングライフ&タフ
戦時中のジープに使われていたエンジンはディーゼルエンジン。
当時は、とにかく壊れにくく長寿命、軍資金が限られていた環境下ではとても喜ばれていたんだとか。
そんなディーゼルエンジンがベースなので、基本的には壊れにくくて長持ちします。
ただ、全てのクリーンディーゼルにおいて100%がそうとも言い切れません。
環境に優しく改良されたことによって、今までには無かった部品や機構が追加されています。
あくまでもガソリンエンジンよりは長持ちで頑丈、と言うだけなので、無茶をすれば当然壊れます。