新車を購入することは、人生のうちでそう何度もあることではなく、新しい車を購入することはワクワクする人生の一大イベント。
しかし、いざ新車を購入するとなると、軽自動車でも100万円以上、ファミリーカーとして人気のミニバンの場合は300万円程度の出費となることは避けられません。
そのため、家計に与える影響は決して小さくなく、少しでも安い価格で購入したいのは徒然の心理です。
そこで、ネットなどを見ていると、新車には安い時期があるといった情報を目にすることがあると思いますが、「本当なのかな?」という疑問を持っている方も少なくないと思います。
そこで、この記事では、ネットに書かれている新車の安い時期は本当なのか、また、新車が安い時期とはいったいどういう時期なのかについて詳しく解説。
車業界に20年以上携わる筆者の知見をもとに、より信ぴょう性の高い情報をお伝えしていきます。
この記事をよく読んでいただければ、情報を知らない方よりも、確実に新車を安く購入でききるようになりますので、新車の購入を予定されている方はぜひ参考にしてください。
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定価が変動しない新車でも安くお得に買える時期は存在する
新車を少しでも安くお得に買いたいのであれば、新車が安くなる時期とその傾向を知り、いつ購入するのか、予め計画を立てることがオススメです。
新車を少しでもお得に買うため、安い時期を知りたいという場合、まず、頭に入れておいていただきたいことがあります。
それは、季節やその車種の人気によって相場が変動する中古車とは違い、新車には販売価格(定価)が存在するということです。
マイナーチェンジなどのタイミングで、販売価格が見直されることはありますが、新車は中古車のように1年のうちで何度も価格が変動するということはありません。
新車が安い時期とはディーラーでの値引きが大きくなる時期
では、新車が中古車のように価格変動しないのであれば、安くお得に買える時期をどう見極めるのかという疑問が生まれている方も多いと思います。
先に結論を言ってしまうと、新車がお得に購入できる安い時期とは、新車を販売しているディーラーでの値引きが大きくなる時期ということです。
販売価格(定価)が変動しない新車を、安くお得に買いたいのであれば、ディーラーの値引きが大きくなる時期を的確に把握し、その時期に合わせて購入するようにしましょう。
そして、ディーラーでの値引きが大きくなる時期は、大きく分けて3つ存在しますので、次の章からは、さらにその時期について詳しく解説していきます。
新車が安い時期は3つある
ディーラーでの値引きが大きくなり、新車が安い時期は下記の3つです。
- 3月や9月の決算月
- 夏や冬のボーナス前
- 新型車の発売日が発表された直後
上記3つの時期を把握しておくことで、新車を安く買える可能性は飛躍的に高くなります。
さらに、その時期を把握しやすくするため、一覧表を作成してみましたのでご覧ください。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
△ | △ | ◎ | △ | × | 〇 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
〇 | × | ◎ | △ | 〇 | 〇 |
◎:オススメ 〇:ややオススメ △:車種による ×:オススメではない
上記の表をご覧いただくと、1年のうちで、新車を安く買える時期、つまり値引き額が大きくなりやすい月が、なんとなくお分かりいただけるかと思います。
間違いなく言えることは、企業の決算月である3月や9月がもっともオススメで、その次にオススメなのは、夏と冬のボーナス前です。
それでは、なぜ上記表のように値引き額が異なるのか、さらに詳しくお話していきましょう。
3月や9月の決算月がもっともオススメ
3月や9月は、多くの企業の決算月であり、新車を販売しているディーラーでは、通期の販売目標をクリアーするため、通常月以上の値引きが期待できます。
なぜ、ディーラーがそこまで通期の販売台数にこだわるのかというと、いち企業としての営業成績はもちろん、メーカーと交わした約束を守るためにほかなりません。
一般の方の中には、メーカーとディーラーを混同してしまっている方がいらっしゃいますが、メーカーとディーラーは社長も違えばお財布も違うまったく別の会社です。
そのため、まずは小売り企業として目標を立て、その目標をクリアーしながら、健全な経営をしていかなくてはなりません。
また、ディーラーはメーカーと、1年間で何台販売するのかという約束を交わしています。
そのメーカーの新車を販売しシェアを拡大することが至上命題であるディーラーにとって、メーカーに約束した販売台数はなんとしても達成しなければならない目標なのです。
さらに、約束した販売台数をクリアーすると、メーカーからインセンティブ(販売報奨金)が支給されます。
つまり、ディーラーとしては、大幅な値引きで多少利益が少なくなったとしても、目標をクリアして、メーカーからインセンティブを得ることができれば問題ないのです。
このように、3月や9月の決算月には、ディーラーだけでなくメーカーも販売台数の増加に協力的であるため、結果的に大きな値引きを引き出しやすくなります。
今すぐ購入しなくても良いのであれば、3月や9月に契約することを前提に商談を行えば、お得に新車を購入することが可能です。
夏や冬のボーナス前も十分検討の余地あり
上記でお話した決算月以外で新車を購入するのであれば、夏と冬のボーナス前がオススメです。
車に限らず、冷蔵庫やエアコンといった高額な電化製品は、ボーナスで購入するという方も多いと思いますが、それは車の購入でも同じことが言えます。
もちろん、ボーナス一括で車を購入できるわけではありませんが、私たち消費者の心理として、懐が一時的に暖かくなることで、購買意欲が掻き立てられるのは間違いありません。
ディーラー側としてみれば、消費者の購買意欲が高いタイミングで販売する方が、当然販売しやすくなります。
そのため、低金利キャンペーンやオプションのオマケなど、値引き以外のさまざまなサービスを展開する時期でもあるのです。
このように、少しでも新車をお得に購入したい場合、ボーナス前の6月や11月の十分オススメな時期ではありますが、決算月と比べると若干注意しなければなりません。
決算月の場合は車種に関係なく、ほぼすべての車種の値引きが、通常月よりも引き上げられやすい傾向であるのに対して、ボーナス前はお得になる内容は限定的です。
大きな値引きが引き出せる車種はディーラーによって異なるため、あなたが購入しようとしている車種が、大幅値引きの対象になっているかを確認すると良いでしょう。
新型車の発売日が発表された直後は不定期だがかなりオススメ
ここまでお話してきた決算月やボーナス前は、1年のうちで時期が明確で、比較的大きな値引き額が期待できます。
しかし、それよりもさらに大きな値引き額が引き出しやすく、お得に新車を購入できるのがモデルチェンジ発表の直後です。
新型車が発表されると、やはり新型車を購入したいという方が多くなるため、旧型の売れ行きが悪くなりがち。
そこで、メーカーやディーラーとしては、売れにくい旧型が在庫として残ってしまわないよう、いつも以上に値引きしてもらいやすくなるのです。
モデルチェンジのタイミングで、特に新車を安く購入できるのは新型の発売日前後。
ただし、この時期に買える旧型は、そのディーラーが持っている在庫車のみのため、選べるボディカラーやグレードは限られるという点は注意が必要です。
また、購入直後に新型が販売されるため、購入してすぐ型落ちとなってしまいますが、モデル末期は熟成され、トラブルが起きにくいというメリットもあります。
特に新型車にこだわりがなく、あなたの欲しい車種のモデルチェンジが分かっているなら、敢えて新型車の発売ギリギリまで待ってみるのがオススメです。
マメ知識!新型車発表の時期を察知する方法
どうやって新型の発売日を知るのか?という疑問が生まれると思いので、ここからモデルチェンジのタイミングを知る方法についてご紹介していきます。
まず基本となるのは、やはり、当サイトのようなインターネットサイトで情報をこまめに収集することです。
その他には、メーカーの売り方を見ているだけでも、モデルチェンジが近いのではという予想をすることができます。
モデルチェンジが近くなってきたことを示す傾向として、特別な装備が最初からセットになった“特別仕様車”が頻繁に発表されるようになることです。
これは、年数が経ち、市場での印象が薄れてきたことを防ぐと同時に、エアロパーツやナビといったオプションパーツを捌ける目的が隠れています。
つまり、急に「○○リミテッド」や「△△エディション」などの特別仕様車が頻繁に発表され始めたら、「そろそろ新型の発表が近いのでは?」という予想が立てられるのです。
また、よほど売り上げの悪い車種でない限りは、最低5年間フルモデルチェンジされることはありません。
したがって、現行型の発売から5年以上が経ち、特別仕様車が頻繁に発売され始めたら、いよいよフルモデルチェンジの時期が迫ってきたと言えるでしょう。
より確実に新車を安く購入する5つのポイント
ここまでお話してきた安い時期を把握しているだけでは、確実に新車を安く購入できるとは限りません。
そこで、上記の新車が安い時期を踏まえ、実際に新車を安く購入するためのポイントを、5つご紹介していきましょう。
- ディーラーが売りたいと思う時期に契約を結ぶ
- だいたいの値引き相場を把握し値引きの目標額を決める
- 付けたいオプションを決めておきオマケしてもらう
- 上手に値引き交渉を行う
- 下取り額が適正か見極める
それでは、それぞれのポイントについて解説していきましょう。
ディーラーが売りたいと思う時期に契約を結ぶ
これはここまでお話してきたことに繋がることなのですが、やはり、ディーラーとしてなんとか売りたいという時期に購入するとこで、交渉を有利に進めることが可能です。
もともと新車は、ある程度値引きされることが想定された価格設定になっており、新車購入の商談は、ほぼ値引きのための交渉と言っても過言ではありません。
そのため、少しでもユーザー側に有利となるよう、ディーラーが売りたいと思っている時期を狙い、交渉を進めることが大切なのです。
ディーラーが新車を1台でも多く売りたいという時期は、上記でお話した3つの時期「決算月・ボーナス前・モデルチェンジ発表後」以外にもあります。
例えば、ショッピングセンターで行われる展示会や新店舗のオープンなどでは、通常の販売目標とは別に特別な目標が設定されることも珍しくありません。
もし、近々新車の購入を予定していて、近所のショッピングセンターの展示会、または、新店舗のオープンがあるなら、一度覗いているのがオススメです。
だいたいの値引き相場を把握し値引きの目標額を決める
値引き交渉をする際、ただ闇雲に値引きを要求しても、期待通りの結果には結び付きません。
大切なことは、値引き額の目安を知り上手に交渉することなのです。
値引き相場を知るには、複数のディーラーで見積もりを取ってみるのがオススメ。
また、手間をかけず、大体の値引き相場を知りたい場合は、中古車情報でおなじみのグーネットを参考にすると良いでしょう。
値引きばかり言われ、なかなか契約してもらえないようでは、最悪の場合“冷やかしなのでは?”という疑いがかけられ、値引きどころか、満足のいくサービスを受けにくくなります。
そのため、大体の値引き相場を事前に調べ、目標の値引きが引き出せたら、早めに契約することがオススメです。
付けたいオプションを決めておきオマケしてもらう
できるだけ多くの値引きをしてもらいたいところですが、上記でお話した新車が安い時期であっても、値引き額には限界があります。
毎月変動するわけではありませんが、ディーラーでは車種ごとに、月ごとで値引き枠が予め決められ、例えその店舗の店長であっても上限を超えた値引きはできません。
先述したように、あまり値引き額ばかりにこだわりすぎるのは、冷やかしと思われる恐れもあり、無理強いは避けたいところ。
そこで、車両本体値引きがある程度限界に感じたら、オプション品をオマケしてくれるように交渉してみましょう。
もちろん、30万円もするカーナビを無料にすることはできません。
しかし、フロアマットやナンバープレートベースなど、単品価格が1万円程度までのディーラーオプションなら、オマケしてもらえる可能性が大いにあります。
メーカーの公式サイトやカタログなどをチェックし、予め付けたいオプションを見つけて、こちらからお願いしてみると、お得にオプション品をゲットすることが可能です。
上手に値引き交渉を行う
ここまでお話してきた、安い時期や値引き相場の把握、さらにオプション品のオマケを狙うといった方法のほかにも、値引き交渉を上手に進めるためのポイントがあるのです。
例えば、新車を購入する際の支払い総額には、車両本体価格のほかに登録をはじめとした、納車までの諸費用が含まれています。
本体値引きやオプション品のオマケが限界と感じたら、諸費用の中から値引きしてもらえる項目がないか相談してみましょう。
また、他メーカーのライバルディーラーと比較したり、あえて同じメーカーのディーラー同士で競合させたりするのも良いかもしれません。
このように、新車を少しでも安く購入したいのであれば、上手に交渉するための引き出しを数多く持っておき、手段をより有利に進めることが大切です。
さらに詳しく新車値引きの交渉術を知りたい方は、「新車の限界値引きを引き出す6つのポイントと値引き相場」の記事も併せてご覧ください。
下取り額が適正か見極める
これから新車の購入を検討している方の中には、ただ新車を買うだけではなく、今乗っている車と買い替えるという方も多いことでしょう。
下取りの特徴としては、古い車から新しい車へ、手間をかけず乗り換え可能なことと、下取り査定額が、そのまま新車の購入費用に充てられるということです。
つまり、下取り査定が高ければ高いほど、新車購入の費用負担が少なくなるため、少しでも安く新車を購入したいのであれば、査定額は非常に重要なポイントになります。
とは言え、示されて下取り査定額が適正な金額なのかどうかは、新車を購入するディーラー1社では判断することができません。
そこで、買取専門店で査定を受け、買取査定額とどちらが高いのかを比較するようにしましょう。
そして、買取専門店の査定も、1社ではなく複数の店舗から受ける方が、より確実に相場を知ることができます。
カーセンサーなどの一括査定を使うと、カンタンに複数社を比較することができます。
もちろん、複数の店舗から査定を受けるのは、ある程度手間のかかる作業ですが、一括査定サービスなどを活用すると、査定に掛かる手間を最小限にすることが可能です。
車下取りと買取については「車の下取りは損って本当?車買取店で売ったほうがやっぱり得?」でさらに詳しく解説しています。
まとめ
新車を少しでもお得に購入するため、1円でも安い時期を知りたいところですが、新車は中古車と違い、相場が変動することはありません。
新車が安い時期とは、販売しているディーラーでの値引きが大きくなりやすい時期ということです。
小売業であるディーラーには、毎月の販売台数目標はもちろん、4月から9月までの半期決算と1年間の通期決算があります。
そのため、決算月である3月や9月には、通常月以上の値引き枠を設けられているため、確実に安く新車を購入したいのであれば、決算月がもっともオススメです。
そのほかにも、ボーナス前やモデルチェンジ直後も、車種によってはかなりお買い得になりますので、営業マンとシッカリ商談をしながら、安く新車を購入しましょう。