手動でアイドリングストップすると車に悪影響?対応してないと故障する?

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アイドリングストップ機構のない車でのアイドリングストップはおすすめしない

アイドリングストップ非搭載車で、アイドリングストップをすることはおすすめしません。その理由ですが、これから詳しく述べていきます。

●理由①:少しの燃料代と引き換えに高額なパーツの寿命を縮める

アイドリングストップを手動で行った場合、実験データを見る限り10%程度の燃料代節約となるようです。つまり、20km/Lの車であれば22km/Lになるということになります。

年間1万km走行した場合の差額を求めた場合、以下のとおりです。

  • 手動アイドリングなし(20km/L)…10,000km÷20km/L=500L
  • 手動アイドリングあり(22km/L)…10,000km÷22km/L=454L

つまり、ガソリン換算で年間約50L違うということになり、現在のガソリン価格が140円だとしたらわずか7,000円ということになります。

バッテリーの部品代・交換工賃やセルモーターの部品代・交換工賃を考えると、割に合わない結果だといえます。また、これらは消耗品ですから中古パーツを使うわけにもいきません。

●理由②:安全装置が働かなくなってしまうため危険

次の理由ですが、アイドリングストップを手動で行うと安全装置が働かなくなってしまうため、とても危険だといえます。

アイドリングストップ搭載車であれば、エンジンが停止していてもエアバッグは作動しますし、ハンドルロックもかかりません。

しかし、アイドリングストップ非搭載車が手動でアイドリングストップを行うと、エアバッグは作動しませんしハンドルロックがかかってしまって、万が一の停車中の非常事態にも対応できなくなってしまいます。

つまり、手動でアイドリングストップすることは、こうしたリスクも背負うことになってしまいます。

●理由③:ブレーキ性能が低下してしまうから

エンジンがかかっていないときというのはブレーキ性能が低下してしまいます。

ブレーキには、ブレーキブースターというブレーキペダルに伝わる足の力を何倍にも増幅させる装置がついています。

このブレーキブースターは、エンジンからの負圧が必要となりますが、エンジンが停止しているとこの負圧はつくられません。

手動でアイドリングストップをする場合、このエンジンからの負圧の量が著しく少なくなってしまい、ブレーキ性能が低下してしまうのです。これが原因によって、事故につながる恐れもあるのです。

■まとめ

「手動でアイドリングストップすると車に悪影響?対応してないと故障する?」はいかがでしたか?

アイドリングストップ搭載車は、燃費や環境にも良く安全につくられています。しかし、アイドリングストップ非搭載車はそういったことを考慮されてつくられているわけではありません。

多少の燃費の良さと引き換えに、故障リスクどころか事故を起こしてしまう危険リスクまで増加させてしまいます。

もし手動でアイドリングストップをするのであれば、長い時間車の中で待機する場合(気温が適切であることが前提)ぐらいに留めておいた方が良いでしょう。

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