タイヤに窒素入れると燃費向上の効果?空気との違いと価格は?

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タイヤに空気じゃなくて窒素!?

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まず皆さんが思われた事、この見出し通りかと予想します。
少なからず私はビックリしました(笑)

 

カーショップでは、のぼりや広告に「タイヤに窒素をいれませんか?」と書かれている事もあるそうです。

 

サクッと燃費や効果、価格などをご紹介したいのですが、前知識として空気と窒素の違いを軽く書きます。

空気と窒素の違いは?

短めかつ簡単に挙げるのでちょっとだけお付き合い願います・・・

  • まず空気ですが

皆さんがこの記事を読みながら吸っている物質そのもの。
人間に必要な酸素が含まれています。空気中で物が燃えるのも酸素のおかげです。
・・・言うまでもありませんね。

特性としては、温度変化に敏感で弾性があり、場所の高低で酸素濃度が変わります。
2段ベッドの上は空気が暖かく下は冷え気味、山頂へ行けば酸素は薄くなります。

 

  • 窒素ですが

酸素とは違い燃える性質を持っていませんし、空気に比べて軽い。
窒素だけで生物が活動をするのは不可能ですが、決して有毒と言う訳ではありません。

普段の食事から摂れるたんぱく質にも窒素が含まれているからです。

酸素に比べて温度変化に鈍感で、低温下の実験材料や薬品製作のベースにも使われています。

大体の違いはこんなところになります。

窒素を入れる事の効果と空気との違い

前述した空気と窒素の違いを念頭に置いて、それぞれの違いと効果を挙げます。

1、窒素は抜けにくい

空気は窒素より抜けやすい=空気圧が下がるのが早い
窒素は空気より抜けにくい=空気圧が下がりにくい

と言う事になります。

 

空気はゴムに対しての透過率が高いので、タイヤの中から早く抜け出してしまう傾向にあります。
対して窒素は透過率が低く、タイヤの中に長く滞留してくれます。

 

しかし、これを過信しるのも良くありません。

 

なぜなら、タイヤとホイールの間に隙間があるからです。
完全密閉されているのなら話は別ですが、その隙間から微量ですが空気は漏れていきます。
心配するレベルではありませんが。

抜けにくいからと言ってタイヤの空気入れ回数が激減するわけではありません。

2、対燃費効果

タイヤに窒素を入れる際のメインディッシュではないでしょうか。
結論、燃費はよくなります。
厳密にいうと、良くなるというよりかは低下を防いでくれると言った方が正しいかと思います。

 

前項の冒頭で、窒素を入れた場合は空気圧が下がりにくいと言いましたよね?
それが大きく関係してきます。

 

空気=燃費が悪い、と言う訳でななく、窒素を入れると空気圧が下がりにくいので、合わせて燃費も下がりにくいと言う事です。
空気よりもタイヤの空気圧を一定に保ってくれる事が、窒素の方が燃費がいいと謳われている理由なのです。

 

ぶっちゃけ、タイヤの空気圧が全く下がらないものなんかが開発されれば、窒素を入れる必要なんてありません。

 

窒素が空気よりも軽いから燃費がいいんじゃないの?と言う声も聞こえてきそうですが、そんな微々たるもので燃費なんて激変しません、と先手を打たせてもらいます。

3、空気圧の安定化

本項も空気圧絡みですが、今度は温度変化がメインです。

ちょっと長くなりましたが、皆さん空気と窒素、どちらが温度変化に敏感ではないかは覚えていますか?

 

正解は、窒素です!

空気が抜けやすいのは透過率だけでなく、温度による膨張率も関係してきます。
高温下では空気は膨張しやすく、その分タイヤから抜けやすくなります。
つまり、空気圧が窒素に比べて安定しない。

 

窒素は高温に対しての膨張率が少ないので、タイヤから抜けにくいと言う事になります。

 

もう一つ付け加えると、空気は窒素に比べて成分中の水分が多いです。
それがタイヤの中で蒸気化すると体積が増えるので、これも空気圧低下の原因と言われています。

 

タイヤ中の湿度が極端に高いなんてことはほぼありえないので、その点だけで言えば窒素を入れる意味はありません。

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