ブレーキオイルの役割とは?
ブレーキオイルは、ブレーキフルードとも呼ばれます。
特性としては、粘度が低く温度変化に強い、圧力による体積の変化が少ないなどの特徴を持っています。
役割としては、ブレーキペダル(またはブレーキペダル)に踏み込まれた力をブレーキパッドに伝える役目があります。
交換しないとどうなるの?
ブレーキオイルは新品の状態では無色透明です。
しかし、長期間の使用や長距離を走行することによって劣化して
- 黄色
- 茶色
- 黒色
へと変色します。
劣化したブレーキオイルをそのまま使用していると、制動力が落ちているため非常に危険な状態となります。
★交換しないとどうなる?その1:べーパーロック現象を引き起こしやすくなる
坂道でブレーキを踏み続けることによって、べーパーロック現象が起きてしまうことは広く知られていますが、ブレーキの劣化はべーパーロック現象を引き起こしやすくなるといわれています。
- ※べーパーロック現象とは?
ブレーキから発する熱によってブレーキオイルや取り込まれた水分が沸騰してしまい、気泡が発生する現象のことです。
ブレーキの効きが悪くなってしまうことをいいます。
例えキレイなブレーキオイルであっても、坂道などでブレーキを踏み続ければべーパーロック現象は起こってしまうので注意が必要です。
★交換しないとどうなる?その2:ブレーキオイルが漏れやすくなる
現在主流として使われているブレーキオイルの主成分は「ポリエチレングリコールモノエーテル」と呼ばれるグリコール系と呼ばれるものです。
この成分に、酸化防止剤や防腐剤などの添加剤が加えられています。
このグリコール系は、吸湿性が高いという特性を持っています。
つまり、水分が混入され続けていくことになるのですが、これによりブレーキシステム内部に錆を発生させることになるのです。
この錆が、ブレーキオイル漏れを発生させてしまうことになります。