オービスの種類
オービスにはさまざまな種類があるのですが、それぞれ簡単に説明させていただきます。
- レーダー式
ドップラー・レーダーと呼ばれる電波を使って車の速度を計測しています。車両に電波を照射して反射した電波の周波数から速度を計算します。レーダー探知機に発見されやすく、雨や交通量が多いときには誤測定してしまうことがデメリットです。
- ループコイル式
路面にループコイルを6.9m間隔で3つ埋め込んでいて、車両の通過時間と距離から速度を測定します。通過する速度を2回測定、誤差が大きい場合はスピード違反にはなりません。白いラインがあることが多いため発見しやすく、こちらもフィルム交換式となっています。
- Hシステム
最も設置台数が多いのがHシステムです。
導入当時は阪神高速に多く設置されたことから「Hanshin Expressway」の頭文字を取って、そう呼ばれるようになりました。正確には「電子画像撮影・伝送方式」といい、デジタルカメラで撮影したデータを、すぐに管理センターへ伝送します。1992年に登場した2代目のHシステムは、CCDカメラや赤外線ストロボ、白く四角いレーダーを備えています。
- LHシステム
1994年に登場したLHシステムはNシステムに非常に似ています。ループコイルを利用したHシステムのことで、撮影地点にはやはり白いラインが引かれています。
- 光電管式
ループコイルではなく光源と光電管を設置して、車両が通過する時間を測定します。汚れや複数車線での計測が難しいことから、いわゆる警察の「ネズミ捕り」のときに利用されているようです。
まとめ
「Nシステムとオービスの違いは?種類と設置してる理由は?」はいかがでしたか?
これまでのことをまとめると、Nシステムは犯罪防止のために設置された装置のことで、オービスは主にスピード違反を取り締まる装置のことです。
装置は似ていますが、それぞれが違う役割を果たしているということになります。オービスによって取り締まりをうけることのないよう、くれぐれも安全運転を心がけましょう。