レクサス・LSシリーズの概要
レクサスのフラグシップセダンとして世に出回ったLSシリーズ。
現行モデルは4代目に当たり、初代モデルは1989年から販売されているので、意外にも歴史が古い車かと思います。
マイナーチェンジが数回あったものの、何回もフルモデルチェンジしなくても人気だから売れる、まさにレクサスの稼ぎ頭とも言えるのではないでしょうか。
あまり知っている人は少ないかと思いますが、3代目モデルまでは「セルシオ」として日本で販売されていました。
そう、3代目までは「セルシオ=LSシリーズ」ってことになるんです。
開発コンセプトとしては、日本特有の「もてなしの心」を基に、静寂性・快適性・高品質の3つにスポットを当てて開発されたそうです。
日本での乗車数が多いのもこの部分を見れば納得できますね。
街中で見かける事も多いのではないのでしょうか?
V6エンジンってなんなの?
少し長い前置きはさておき(笑)、そもそもV6エンジンは何なのか?という方も多いはずなので分かりやすく説明を。
ザックリ言うと、エンジンの形状です。
まず「V」と言うのは、直列型のエンジン形状をV型に変形させた事を表しており、「6」と言うのは、気筒数が6個ある事を表しています。
特徴としては、同じ6気筒エンジンでも、直列6気筒(直6)の場合だとエンジンルームの全長を長くしなくてはならない、つまり、車体の全長と車重が増える事になります。
対してV6の場合だと、同じ気筒数でも片側に3気筒ずつをVの字型におけるので、エンジンルームの全長が短く車重もその分軽くできるのが特徴です。
あとはエンジン音と排気音が直6に比べてカッコいいことですが、これは車好きにとっては欠かせない部分かと思います。
新型レクサスLSではV6 3.5Lダウンサイジングエンジン搭載!
- LS500
- 3.5L V6ツインターボエンジン
- 最高出力 :421ps/5,200-6,000rpm
- 最大トルク:61kgm/1,600-4,800rpm
- 10速オートマチック・トランスミッション
現行4.6L V8エンジンから気筒数・排気量の大幅ダウンサイジングされますが。ターボ化によって馬力とトルクが向上しています。
また燃費もアップして予想は10.5km/lになるようです。
- LS500h
- マルチステージハイブリッドシステム
- V6 3.5Lエンジン+モーター
- 最高出力:299ps/6,600rpm
- 最大トルク:348Nm/4,900rpm
- トータル最高出力:358ps
- 予想燃費18.4kml
恐らくLC500hに搭載されたシステムと同等のものを採用してくるでしょう。
新開発マルチステージハイブリッドはダイレクト感のある加速が持ち味になっています。
LS350は中国でエントリーグレードとして販売
商標登録されていた「LS350」は中国でエントリーグレードとして販売されるです。
現在日本で販売されるか不明です。
搭載されるエンジンはIS・RC・GSなどに用意されている自然吸気3.5L V6エンジンになるでしょう。
- 最高出力:318PS/5800rpm
- 最大トルク:38.7kgm/4000rpm
現行LSと新型LSの違い
現行モデルのLS460とLS500・LS500h・ LS350の違いですが、一番大きいのはやはり、エンジンのダウンサイジング化かと思います。
LS460のエンジンは、排気量4.6LのV8。対して、LS350は排気量3.5LのV6エンジンを搭載しています。
近年の車社会においてダウンサイジングされる車は少なくはなく、車重の低減と燃費の向上、それに加えて製造時のコストダウンも可能なので、原油高騰の現代においてはむしろダウンサイジングされる車の方が多いです。
モデルとしての違いももちろんですが、レクサス社のユーザーに対するアプローチの仕方にも違いが出ているかと思います。
ユーザーが感じる事の出来る大きな違いは、ドライビング時のハンドルフィーリングの違いと燃費ではないでしょうか。