寒い冬はバッテリー上がりが起こりやすい?
結論から言うと、バッテリーは寒いと性能が落ちてしまうからです。
原因としてはバッテリー内にあるバッテリー液(硫酸と水が混合した無色透明で無臭の希硫酸と言われるもの)の液温も下がってしまうからなのです。
- 因みに、新品のバッテリーであったとしても外気温-20℃(25℃で100%、1度の変化で1%の能力低下と言われる)という条件下では、その性能は約50%にまでダウンしてしまいます。
また、気温が低くなることでエンジンオイルは硬くなってしまう特性があります。そのためエンジン始動時により多くの電力を要する、ということがもう一つの原因です。
バッテリー上がりも怖くない!ジャンピングスタートを行う際のブースターケーブルの繋ぎ方
- まずは確認しておきたいこと
一部のSUV車やトラックだった場合は電圧が24Vとなるので、同じ電圧の車からジャンプスタートを行いましょう。電圧が12V同士の車両であることが前提です。また、ブースターケーブルも12V車に24V用を使用しないように注意することも必要です。
また、ハイブリッド車や電気自動車など、バッテリージャンプが不可能なモデルも存在するようなので、こちらも事前に確認が必要となります。
- 接続前に車両の配置から
ブースターケーブルを接続する前に、まずはバッテリー上がりを起こした車両とバッテリー上がりから救護する車両を近づけましょう。この時に注意したいのはバッテリーの搭載位置で、バッテリー同士を近づけるということです。
- ブースターケーブルの繋ぎ方手順
双方の車のエンジンがOFFになっている状態で、ブースターケーブルを以下の順番で繋いでいきます。
- バッテリー上がり車の+端子(赤色)
- 救護車の+端子(赤色)
- 救護車の-端子(黒色)
- バッテリー上がり車のエンジン金属部分(黒色)
手順4.のエンジン金属部分(エンジンフックやエンジンブロックなどと呼ばれる)に接続する理由としては、接続した時に「バチッ」という音と共に飛び散った火花によってバッテリーから発生する水素ガスへ引火、爆発してしまう恐れがあるからです。
ただ、最近の車はエンジンフックの露出が少ないため、-端子に繋ぐことも多いようです。
5.救護車のエンジンをかけて約1分間アイドリング
この時、アクセルを少し踏んでエンジンの回転数を上げましょう。
6.バッテリー上がり車のエンジンをかける
手順6.の注意点としては、セルモーターを10秒以上回さないこととエンジンがかからなかった時は30秒ほど待ちましょう。
7.車体へ接触しないように逆の順番で外していく
8.バッテリー上がり車はエンジンがかかったらそのまま30分~1時間ぐらいはエンジンを止めないようにしてバッテリーを充電する