ミッションオイルの役割とは?
まずは、ミッションオイルの役割について述べていきたいと思います。
●そもそもミッションって何?
ミッションオイルの説明の前に、「ミッション」がよくわからないという方もおられると思います。ミッションですが、正式には「トランスミッション」といい、エンジンと車軸の間において動力を伝える動力伝達装置のことです。
車にとってはエンジンと同様、重要な部品であるといえます。
●ミッションオイルとは?
ミッションオイルは、AT車に使われるオートマチックトランスミッションフルード(略:ATF)
MT車に使われるマニュアルトランスミッションフルード(略:MTF)、
4WD車に使われるトランスファーオイルなどがあります。
- AT車…オートマチックトランスミッションフルード
- MT車…マニュアルトランスミッションフルード
- 4WD車…トランスファーオイル
主原料となるベースオイルに、トランスミッションの潤滑に適した特性を持つ添加剤を加えた製品がミッションオイルとなります。
●ミッションオイルの役割
複雑にギアが配置されているミッション内部には、ミッションオイルによって満たされています。
このミッションオイルによって、ギアボックスから発生する走行時の熱が取られ、ギアの摺動(しゅうどう)をスムーズにしているのです。
ミッションオイルの交換を行う意味
ミッションオイルは名前のとおりオイルです。
時間の経過や長い距離を走行することによって、劣化はもちろんギアが削れて切りくずが内部に溜まっている状態になります。
体感的な話では、燃費の悪化や加速が落ちる、変速ショックが大きくなるといった症状があらわれます。
●交換する際の注意点
ミッションは非常に繊細な部品です。交換する場合は、ディーラーなど信頼のおける場所に依頼するようにしましょう。
また、長期間無交換(10万キロなど)だったのに急に交換をした場合、剥がれ落ちたスラッジが詰まって変速できなくなってしまうことがあります。