車のエンジン冷却水に使われている液体「不凍液」
冷却水ですが、車に使われているものは不凍液(ふとうえき)と呼ばれるもので、寒い季節でも液体が凍結しないように作られています。
真水であれば摂氏0℃以下になると凍結して氷になってしまうことは広く知られています。
しかしこの不凍液と呼ばれる液体は凝固点が低いので、低温であっても液体の状態を保ち続けることが出来るのです。
では冷却水って何のために必要なの?
大きな役割としてはエンジンを冷やすためにあります。
この冷却水がないと、エンジン内部では燃料が燃え続けているので温度は上がっていきオーバーヒートしてしまいます。
そのままの状態が続くとエンジンが壊れてしまいます。
冷却水はウォータポンプによりエンジン内部を通ってラジエーター、ウォーターポンプインレットまで循環しています。
要はエンジン内部を通すことでその熱を吸収しているのです。
その吸収した熱はラジエーターで冷やされて再びエンジンルームに戻されるという仕組みになっています。
また、冷却水は錆防止としての役割もあり、ラジエーターを錆びさせないようにしています。
なぜ水道水ではなく不凍液が使われているの?
冷却水が凍結して固体化してしまったら、ラジエーター内にある細管が破裂してしまうためなのです。
因みに不凍液はエチレングリコールと呼ばれる成分が主成分となっていて、この濃度によって耐低温性能を調整することが可能となっています。
北海道で走っているような寒冷地仕様車の場合は、不凍液濃度を高くしてより低温に耐えられるようになっています。