タイヤローテーションって何?
車に乗っていない人あるいは乗っていてもタイヤローテーションをしたことがない!という人はその意味を知らないかもしれませんが、
- タイヤローテーションは名前の通りタイヤのポジションを入れ替えること(位置交換=ローテーション)です。
例えば、前輪タイヤと後輪タイヤを入れ替えること、これがタイヤローテーションです。
タイヤローテーションを行う意味
タイヤには寿命があり、一般的に大よそ3万km~4万kmだと言われています。
全て均一にタイヤが摩耗していけば良いのですが、実際には装着位置によって摩耗の仕方や進行具合というのはそれぞれ変わってきます。
要は、定期的にタイヤローテーションを行うことでタイヤの摩耗がより均一になり、タイヤを長持ちさせることが可能となるのです。
タイヤは比較的高価なので交換時期を遅らせることで節約にも繋がりますし、偏った摩耗(偏摩耗と言う)を減らすことで安全にも繋がるということです。
タイヤの位置、車の駆動方式によって摩耗しやすい箇所が異なる
先述の通り、タイヤの位置によっても摩耗箇所は違います。
一般的に前輪はショルダー部の摩耗が早く、後輪はセンター部の摩耗が早いと言われています。
そして、タイヤ位置以外に車の駆動方式によっても摩耗しやすい箇所は異なります。
普及台数の多いFF車とFR車での違いを述べると、FF車の場合はフロントタイヤへ駆動力や制動力、コーナリング時の負担が集中することになり、リヤタイヤの2倍以上の摩耗が起こると言われています。
逆にFR車ではリヤタイヤセンター部の摩耗が起こりやすくなっているのです。
また、タイヤの空気圧によっても摩耗の傾向は異なります。空気圧が高すぎるとセンター部の摩耗が起こりやすく、低すぎると両サイドの摩耗が起こりやすくなるのです。
※FF車とFR車
- FF車は、
エンジンがフロントに搭載された前輪駆動車(エンジンがフロント「F」、前輪「F」駆動)のことで、国産車(中でもコンパクトカー)に多くみられます。走行安定性がある反面、コーナリング時は外へ膨らむ傾向があります。
- FR車は、
エンジンがフロントに搭載された後輪駆動車(エンジンがフロント「F」、後輪「R」駆動)のことで、国産高級車、スポーツカー、輸入車に多くみられます。コーナリング性能が高いと言われています。
タイヤ摩耗の特徴
- 前輪=ショルダー部の摩耗が起こりやすい
- 後輪=センター部の摩耗が起こりやすい
- 空気圧高すぎる=センター摩耗が起こりやすい
- 空気圧低すぎる=両肩減り摩耗
- FF車=フロントタイヤの摩耗が激しい(FR車より摩耗しやすい)
- FR車=リヤタイヤのセンター部の摩耗が起こりやすい