日本が左側通行な理由にはさまざまな説がある
まず、日本の道路が左側通行になっている理由には諸説あるようです。
色んな説があるので、それぞれ紹介させていただきます。
- 説その1:侍が存在した時代より左側通行だったから
最も有力だといわれる説が、日本古来より左側通行だったという説です。
侍は、自身から見て左側に刀を差していました。
右側通行になると、その刀を納める鞘(さや)が、向こうから歩いてくる侍とぶつかることがあり、それで命をかけた争いにまで発展することがよくあったようなのです。
それを避けるために左側通行にしたといわれています。
- 説その2:イギリスを模範にしたため
日本が鉄道を敷いたとき、イギリスから技術指導を行ってもらっていたようです。
そのときに、「乗り物=左側」という考え方が定着したようです。
ヨーロッパは昔、左利きだったナポレオンの征服によって右側通行にさせられたという説があります。
しかし、イギリスは征服されずに済んだため、左側通行だといわれています。
また、イギリスも日本の侍と同様に、刀を扱う「騎士」が存在していて刀を左に差していたため、やはり左側通行になっていたようです。
つまり、ナポレオンが右利きであれば世界的に左側通行が多かったかもしれないということになります。
- 説その3:人類の9割が右利きだから
人類のおよそ9割は右利きだといわれています。種族や部族によって、左利きが多いということはありません。
きちんと道路が整備される以前の中世においては、一般市民でも護身のために武器を所持していました。
敵を迎え討つには、左側を通行して右側に空間を開けておいた方が、都合が良かったのです。そのため、昔は世界的にも左側通行が多かったようです。