左側通行は世界的にも珍しい
世界的に左側通行が多かったといっても、いまではほとんどの国が右側通行となっています。
では、日本やイギリス以外の国で左側通行の国はあるのでしょうか。また、どの国が日本・イギリスと同じ左側通行なのでしょうか。
なぜ右側通行にしないの?
右側通行に変更しようとすると、現在まで流通している全ての車の仕様を変更しないといけなくなってしまいま。
、バスなどの公共機関では乗車位置まで変更する必要があります。
また、日本は島国なので他国との関わりが弱く、共通にするメリットも少ないといえます。
日本・イギリス以外の左側通行の国
左側通行の国
- オーストラリア
- ニュージーランド
- 香港
- パプワニューギニア
- インド
- マレーシア
- シンガポール
- パキスタン
- ブルネイ
- ケニア
- ジャマイカ
- バハマ
- ガイアナ
- マルタ
- キプロス
世界で約70ヶ国が左側通行となっていますが、それ以外のほとんどの国が右側通行となっています。
また、この約70ヶ国のほとんどがイギリスの植民地だったため、イギリスの影響を受けているということになります。
アメリカもイギリスの植民地にありましたが、独立戦争が起こったことからもアメリカには反イギリス思考があり、右側通行になったという説もあるようです。
日本でも右側通行の地域があった
実は、日本といえば左側通行だという考え方が主流ですが、昔は右側通行の地域がありました。
それは、沖縄県です。
沖縄県は、アメリカの占領下にあったため右側通行でした。沖縄の日本返還は1972年のことでしたが、それまでは沖縄に行くにはパスポートが必要でしたし、車も左側ではなく右側を走行していたのです。
返還後も暫定的に右側通行のままでしたが、1978年の7月30日には左側通行へと変更されました
。7月30日という日付から、730(ナナサンマル)というキャンペーンの名前がつけられました。
左側通行用の標識や信号はあらかじめ設置されていて、それらにカバーを覆い隠しておき、右側通行用の標識や信号にカバーをかぶせるという手法が取られました。動員数は約800人、車両は約300台で、わずか8時間におよぶ作業で切替えが行われました。
ただ、急に変更したため慣れない左側通行での運転をいきなり行ったため、事故が相次いで発生したようです。
まとめ
「日本が左側通行の理由は?他に左側通行の国ってある?」はいかがでしたか?
世界的にみても少ない左側通行ですが、現在では輸入車でも右ハンドルが増えてきているので、日本に住んでいる限りはあまり不便ではなくなってきています。
しかし、海外で車に乗るときは右側通行となるので、十分に注意して運転する必要があるのではないでしょうか。