本革シートとファブリックシートの違い
自動車に装備されているシートには、大きく本革シートとファブリックシートがあります。
上級グレードや高級車などにおいて使われることが多いのが本革シートで、兼価グレードや大衆車によく使われることが多いのがファブリックシートです。
その違いは文字からみてもわかるように素材が違うのですが、それぞれの特徴やメリット・デメリットを述べていきたいと思います。
本革シートのメリットやデメリット
本革シートは、なめした動物(牛など)の革に塗料を塗ったものをシートにしたものです。
本革シートのメリット
その本革シートのメリットは、以下のようになっています。
- 高級感がある
- 水濡れに強い
- 汚れがつきにくい
- 熟練の職人が製作
- 肌触りや風合い
- キズや擦れに強い
- 静電気が起こりにくい
本革シートは、基本的に自動車用につくられていることもあって丈夫で、キズや擦れに強いため耐久性があります。
また長時間使用しても、独特の味がでてくることも大きな魅力となります。
水濡れに強いこともメリットではありますが、濡れた状態で放置するとダメージとなってしまうので、逆にデメリットになる場合もあります。
本革シートのデメリット
本革シートのデメリットは以下のようになっています。
- 冬に座ると冷たく感じる
- 通気性が悪い
- 滑りやすい
- 保温性が高く夏でも温かく感じる
- 直射日光に当たり続けていると熱い
保温性が高いというのはメリットのようにも感じますが、夏の暑い日にはそれがデメリットとなってしまいます。
ファブリックシートの特徴
ファブリックシートの大きな特徴は、比較的安価な布地でできているということです。
●ファブリックシートのメリット
ファブリックシートのメリットは以下のとおりです。
- 網目があるから通気性に優れる
- 近年の技術向上による耐久性の上昇
- 酷い汚れなら目立ちにくい
- 劣化が少ない
- 冬に触れても冷たくない
- 走行中に滑ることはあまりない
近年ファブリックシートの技術が向上していることから、乗り心地はもちろん耐久性も上がってきているので、大きなデメリットがなく安価という点がメリットとしてあげられます。
●ファブリックシートのデメリット
ファブリックシートのデメリットもご紹介します。
- 一度ついた汚れが落ちにくい
- 臭いがつきやすい
- 静電気により埃がつきやすい
- 飲み物をこぼすとシミになる
- ほこりや砂が繊維の隙間に入ると取りにくい
安価なので選択しやすい反面、ファブリックならではのデメリットも多くあります。